保険営業の離職率が高い事には様々な理由がある
保険営業の離職率はとても高く、入社して1年以内に辞めていく人も大勢います。給料も良く、待遇はよさそうに見えますが、一体何が離職率を高めているのでしょうか?保険の営業をしていた私が、その原因について書いていきます。
離職率の高さの原因1 給料の変動が大きい
保険営業の給料形態は、保障給+歩合といった形が一般的です。入社したては、保障給も多く、まとまったお金を頂けるのですが、年数を重ねるごとに保障給より歩合の方の割合が大きくなってきます。つまり、成績を残せないと、まともな収入を得ることが出来ず、退職を余儀なくなってしまうケースがあります。
離職率の高さの原因2 大量採用
たくさんの人数が入社し、何人か辞めていく想定で採用活動をしています。
成績を残せないものは辞めていき、限られた優秀な方が残っていくシステムになっています。その為、常に周りがライバルであり、その戦いに敗れた多くの方が退職していきます。
離職率の高さの原因3 労働時間
保険ですから、もちろん相手は企業や個人の方といった様々な人達になります。
全てのお客様の要望に答えようとすれば、たとえ休みの日であったり、夜遅い時間であってもお客様の都合に合わせて訪問していく必要があります。
これではプライベートの時間も仕事をしているようなもので気が休まる時間もありません。
離職率の高さの原因4 24時間いつでも電話が鳴ることがある
事故のトラブルやお客様の相談で直接電話がきます。緊急時には、時間帯も関係ありませんから、深夜にかかってくる可能性もあります。そうなってしまうと、精神的にも参ってしまい、仕事を続けていくことが困難になっていしまいます。
離職率の高さの原因5 現実とのギャップ
頑張れば、年収1000万円も夢じゃない!夢を抱いて入社してくる方が大勢います。
しかし、それは限られたごくわずかな優秀な方のみで、現実は毎月のノルマも達成出来ない事がほとんどです。ノルマが達成出来なかった場合の給料を考ずに就職して、こんなはずではなかったと…すぐに辞めていってしまう人も多いです。
離職率の高さの原因6 契約が取れない
ネット社会になり、たいていのことはインターネットで調べることが出来てしまいます。いざ見積もりを出しても、ネットで比較されてしまったりして、他にいい保険を見つけられてしまったりと保険営業も難しい現状です。契約を取れずに仕事が思うようにいかず、辞めていってしまいます。
私生活を犠牲にしてでも頑張れる人は続けられる
保険営業の離職率の高さには、様々な原因があると思いますが、保険業界がなかなか厳しいことがわかったかと思います。
成績主義であり、その為なら私生活を犠牲にしてでも頑張れる方でないとこの仕事は続かないと思います。
今の若者を中心に、残業を減らしたり私生活を犠牲にしてまで仕事を頑張る人が減っている昨今だと今後も保険営業の離職率は上がって行く一方だと思います。