「保険会社ってブラック企業なの?」
友人が生保営業経験のある筆者に質問をしてきました。その答えは・・・YESです。
パワハラやモラハラが声高に叫ばれている昨今ですが、保険会社には常識が通用しません。上司や会社の方針にもよりますが、営業職である以上、契約ありきの世界であることに変わりはないのです。
今回は保険会社(生保)がどんな実態なのか、何がブラックと言われる所以なのかを3つピックアップしてご紹介します。
1.保険会社のパワハラはブラックそのもの!
保険会社はとにかく契約ありきです。
一人一人のノルマが決められ、部署のノルマが決められ、支社のノルマが決められ・・・そのノルマのために仕事をしています。生保レディは自分のノルマのため、総合職の上司はノルマ達成の名誉のために日々働いているのです。
契約が取れない=ノルマが達成できないわけです。そうなった時がブラック企業の真骨頂!
- 「契約が取れるまで帰ってくるな」
- 「契約が取れないのに休みは取るのか」
- 「お前がいるだけでうちの課の成績が下がる」
これは筆者が勤務していた保険会社で、実際に上司から言われた言葉です。更にこんなことは日常茶飯事・・・珍しいことではありません。中には物を投げたり、あからさまに無視をしたりする上司もいます。
今の日本にこんなパワハラが許される企業って他にありますか?
2.保険会社がブラックなのはその雇用形態!
生保営業の場合、総合職以外は基本的に個人事業主です。
保障給があったとしてもその金額は僅か・・・それ以外は全て歩合給です。
個人事業主である以上、活動にかかる経費はすべて自腹。
- 交通費(ガソリン代も含む)
- 手土産代
- ノベルティ代(給与から天引き)
- 通信費(切手代・電話代)
- 駐車場代
すべて自腹です。契約の取れない月は、手取りは10万円を切ります。その状態で生活をしながら経費を捻出することはほとんど不可能ですよね。
ちなみに、いくら残業をしようと残業代は出ません。休日出勤だって当たり前なので、手当は一切出ないのです。
3.ブラックな保険会社はコンプライアンスにも違反する!
契約ありきの保険会社・・・成績の悪い営業員は、本人の解雇も問題ですが、上司の指導力の評価にも繋がります。ノルマを達成させるために、さまざまな悪事をそそのかされるのです。
- 名前だけ借りて保険料はお前が払えばいい
- (健康に不安があるのなら)告知でいけるS(保険金額)でいけ
- 旦那や家族の保険を乗り換えろ
これは全てコンプライアンスに違反します。でもゼロよりは良いんです・・・バレなければ。
研修では偉そうに「コンプライアンス遵守!」と叫んでいますが、実態はこんなもんです。
保険会社はブラック企業であると心得よ
保険会社の募集は、女性にとって魅力的な条件が多いです。
- 家庭と両立できる
- 自分のペースで仕事ができる
- 安定した収入が得られる
でもこれは「契約が取れれば」の話なんです。これから保険会社に転職を考えている人は、ブラック企業であることを心得てください。
また現在勤務中で悩んでいる人は、ブラック企業なんですから辞めたって良いんです。中にはやりがいを感じたり、成功して立派な生活をしている人もいます。
ただそれは氷山の一角・・・ほんの一握りの人間なんだと言うことを覚えておいてくださいね。